理事長退任のご挨拶
6月6日に行われました一般社団法人京都マンション管理評価機構理事会において、理事長を退任致しました。これまで長年にわたりご支援を頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。
顧みますと、1981年8月に行った「マンション問題を考えるシンポジウム」が、マンション問題の運動と組織への道のりの第一歩になりました。以来私たちの活動の歩みは、四十有余年に及びます。その間、組織のあり方には多少の変遷がありましたが、「地域社会とつながるマンション、終の棲家に」をめざした管理組合の支援を、揺らぐことなく行ってきました。その経過については『100年マンションへの道すじ』(消費者経済研究所、2020年8月)として刊行致しました。
市場の機能を梃子にした、管理評価の仕組みづくりに至った私たち京都の活動は、今や行政との連携事業に発展しております。幸いにも私の後任を、京都橘大学工学部教授鈴木克彦先生にお引き受け頂きました。しかしながら、マンションはさらなる建物の高経年化と区分所有者の高齢化時代を迎えようとしています。このような時代の要請に対して、管理評価事業及び情報公開事業は、ますます重要になっています。なおいっそうのご支援をお願いし、退任のご挨拶と致します。
2023年7月28日
谷口浩司